この時代に、Amazonという会社を知らない人はほとんどいないでしょう。
Amazonを使ったショッピングや読書、音楽サービスなど何かしらで利用したことがあるはずです。
当たり前ですがAmazonのサービスを提供してくれる会社(Amazon)があり、そこではもちろん人が働いています。
社員の方たちが企画を考えたり、会議をしたり、サービスを実装したりしています。
今回は、世界にはびこるAmazonという巨大企業の仕組み、中で働く人々について理解するための本を3冊ご紹介します。
Amazonがここまで繁栄した理由・仕組みを知りたい人、自分の仕事で真似できることを探したい人、Amazonで働きたい学生・社会人の方は、気になる本を読んでみてください。
amazon 世界最先端、最高の戦略
最初にAmazonという企業の全体像を把握するためにはこの一冊。
秘密主義と言われることが多いAmazonですが、元マイクロソフト社長である著者が全体像を概説しています。
Amazonは「インターネットでいろんなものが買えるサービス」としか考えていない人もいるでしょう(一消費者にとってはそれで合っているとも言えます)が、AWSやFBAといった企業向けサービスを理解しておくと、Amazonがいかにして世界を牛耳ろうとしているか分かると思います。(アマゾンの中で最も稼いでいる事業はAWSです)
拡大していくAmazonの戦略を見ることで、世界最先端のビジネス感覚が養われる一冊です。
amazonのすごい会議
数々のイノベーションを起こし、幅広い分野に事業を拡大しているということは、Amazon社内で行われる会議の数も桁違いであることは想像に難くないでしょう。
創業間もない企業であれば創業経営者が全ての会議を把握できますが、拡大につれて全ての会議の内容を頭に入れることは不可能になっていきます。
そんな中、アマゾンジャパン立ち上げメンバーである著者が、社内で行われる会議を以下のとおり4分類し、Amazon流の会議効率化を紹介してくれています。
- 意思決定会議
- アイデア出し会議
- 情報伝達会議
- 進捗管理会議
筆者は、会議は各企業の文化によるので必ずしもAmazon流が正解ではないとの理解を示していますが、「不要な会議を減らす」「無駄なく効率的に会議をはじめる/進める/終わらせる」のはどの企業にとってもプラスですし、そのための具体的なヒントが詰まっています。自分が働いている会社の一つの会議、自分が作る一つの資料から取り入れられるものを取り入れていくのが良いのではないかと思います。
そのほかにも資料作成の基本ルールや、根底にあるOLPという企業理念(こちらから誰でも見ることができます)も解説しており、Amazonという巨大企業が内部崩壊せずに拡大を続けられる理由を垣間見ることができます。
Amazon Mechanism
Amazonは本の電子商取引から始まり、今では様々なサービスで世界を席巻しています。
当然湧いて出る疑問としては「どのように次から次へとイノベーションを生んでいるか?」です。
創業者のジェフ・ベゾス氏が一人で全てを思いつき、実行できるわけはありません。
元Amazon社員の著者は、以下の3つの仕組みが断続的なイノベーションを生む企業体質を作っているとして、解説しています。
- 一人一人の社員に「大企業のスケール」を与えること
- イノベーション創出に適した環境・文化を育むこと
- 経営陣がメカニズムに魂を吹き込むこと
若手社員、中間管理職、経営陣、企業で働く全ての方に示唆がある本になっています。
また、GAFAと呼ばれる超巨大IT企業の中で、Amazonだけが倉庫や物流といった「リアルな部分」を有しており(著者は「泥臭さ」と表現しています)、多くの日本企業にとって最も参考にできる部分がある企業だというのもとても面白いです。
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Amazonがここまで繁栄した理由・仕組みを知りたい人、自分の仕事で真似できることを探したい人、Amazonで働きたい学生・社会人の方はぜひ読んでみてください!
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